2019年01月22日

見てから文句いったほうがいいよー

OUT老の宣伝担当シマカワです。
で、おしらせしたドラマリーディング
「葛飾応為 画狂人の娘」を見てきました。
1月20日の夜の部。

明日1月23日(水)14:00の回で終わりです。
「多賀谷さんは大好きだけど、男女逆転なんて
遊びが過ぎる。今回は見に行かないぜ…」といっていた
アナタ、見たほうがいいですよ。
見ると、いろいろ言いたくなる、
つっこみどころ満載の刺激的なステージ。

「ドラマリーディング」というから、時代劇でもカツラや着物は
つけないで、数人が横並びに立って本を読み合うのかなと
思ったら、そうでもなく、舞台上に置かれたいくつかの箱に
腰掛けたり、上ったり、降りたり、寝たり、あぐらをかいたり、
足を開いて立ってゆらゆらゆれたり、立った人の足元にすがったり。

いろいろな動きもある中で、なんといっても
本(台本?)を開いたところに顔を寄せ、小筆で何か書き続ける
仕草をするのが、初盤の目立つ動きでした。
お栄(葛飾応為)が、自然にそこにいる登場シーン。

一緒に見に行ったのは、50代女性。芝居も朗読もやらないけれど
蓬莱竜太、中島かずき、中島淳彦、宮藤官九郎などの作品をよく見ている人。

観劇後の居酒屋で、その女性と語り合った一部をご紹介。

・カツラどうなんだろう。途中でとったけど、最初から白髪でもよかったのでは?
・私は最初のカツラの奇妙な感じがいいと思った。白髪もすんなり。
・北斎が最初のほうずっとしゃべってて、後ろで他の出演者が本をめくってるとき、
他の出演者はここにいたほうがいいのかしら、いなくてもいいのではって思ったり、
このまま北斎がずっとしゃべる芝居かなーと思ったり。
・他の出演者がページをめくるとき、みんなで一斉に音を立ててめくり、
そろってますよって感じが、なんか邪魔だった。
・耳で聞いているのだから、自分の出番までめくらない人がいてもいいのにね。
・実際、ページの端を折ったりしてるのが、見えるくらいだから、すべての
ページをそろってめくらなくてもいい気がするよね。
・ドラマリーディングって、みんなで一緒に本を読んでる感が必要なのかしら。
・詠み芝居と違うのかしら?
・違うでしょ、装束つけてきちんと芝居をしながら、地の分を別の人が読むという
形じゃないもの。今日のは。
・でも、語り手の鴻山は、「と、お栄は・・・」って、役の人の動きに合わせて
絶妙の音とタイミングで語ってたじゃない。
・そうね・・・
・あの人は、男が男の役で語りだったね。
・男女逆転!!っていうけど、要は女性出演者が多いため
苦肉の策ってことじゃないかな。語りは男なんだから。
・若い女性たちはプロで、ほかはアマチュアなの?
・若い女性も中年も高年も達者なアマチュアか半プロか??
・若い女性は、髪を後ろに結ぶだけで、男性役に自然に見えたけど
若くない女性は、体の肉付きも髪も、どうしてもオバチャンに見えるね。
・そうだねー。後ろに結ぶだけってのはなかなかできないね。
・いっそみんなカツラの下につける羽二重とか、メッシュニットみたいな
もので、髪をまとめたらどうだったのかな。
・中高年の女性は、どうしても、自分にとってうまくいったセット(髪)で
人前に出たいものだからね。それが、役として違和感あるってことか。
・でもすごいね。今は色々いってるけど、見ているときは、それぞれが
北斎や馬琴に見えていたんだから、いつの間にか中高年女性は
イメージから消えていたってことか。
・高齢の男性が嫁入り前の娘をやってるのも、なんかすんなり
入っていけたしねえ。芝居って不思議ねー。
・あのお栄役の人はね、カラオケでマイクなしで歌う70代。
部屋がビンビン震えるくらいのすごい声が出る。
・今日の舞台でも、下向いて軽くしゃべってるのに、なんて言ってるか
よく聞こえた。立つ姿、動く姿も、声とあいまって女として見てた気がする。
・ああ、そうだねー。力いっぱいで台詞を言う感じが全然なくて、
軽く発してるのがよかったね。
・そのお栄さんに思われる男性、あれは、毎年見るシェイクスピア劇で
いつもお姫様役、お嬢様役をする女性でしょ? 今日は男性だったねー。
・そう、かわいい女役だけじゃないよって、楽しさが伝わってきた。
・あの人は、ほとんど台詞を覚えているみたいで、本を手にしないときも
あったけど、人によってその点はばらつきがあるのかな。
・遠藤周作の「侍」という作品をドラマリーディング(朗読劇?)で
秋に見たときも、一応みんな本は持ってたけど、台詞が自分のものに
なってるかどうかはバラつきがあった。
・でも、本が手にあっていいと思うと、出演者の幅が広がっていいのかな。
本なしだと、出られる人が限られるというか。
・「侍」のとき、一緒に見た人が「装束はいらないのでは」という意見で、
でも私は神父は神父の格好、侍は侍の姿で、話がわかりやすくて
いいと思った。
・「侍」では、出演者の出入りをなくし、皆がずうっと舞台上にいたほうが
いいのでは?と、同じ知人が言ってましたけど、それも私は反対意見で、
舞台上にいるって、かなり「居方」が難しい。本をどうするか、体や頭は絶対
動かさないのか、目線はどうするとか、あるでしょって思っていたの。
今日の「葛飾応為」を見て、さらにその気持ちが強くなったよ。


肴は、ほうれん草と茸のおひたし、刺身(すみいか、〆鯖)、
鯵の南蛮漬け、海老しんじょ蓮根はさみ揚げ、
もずく酢、しらこポンス、まいたけ天ぷら、しらすご飯、イクラと高菜のごはん。
まだ食べたかも。
酒は生ビール小、お燗の大山、麒麟の瓶ビール。
お銚子5本以上いったと思うけど、合計1万円いかなかった。

実験的な舞台とおいしい酒、盛り上がるおしゃべり、
いい夜でした。

人によってとらえ方は異なる。
見ないより、見て、なんだかんだ言うのが面白い。

posted by OUT老 at 14:16| Comment(0) | 日々のもろもろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月10日

方言のある芝居、他地方の人にもわかる詩

新しい年になりました。
OUT老の役者連になり代わり、
日々のもろもろを書いてブログを更新する
宣伝係のシマカワです。
今年もよろしくお願いします。

本ブログのトップページに並ぶ女優4人の写真、
これは2009年10月31日 銀座小劇場で
OUT老の旗揚げ公演に参加した4人です。
演目は清水邦夫作「楽屋 〜流れ去るものはやがてなつかしき」でした。
その後、2016年に演出と配役を一部かえて再演。

2回の「楽屋」で女優Aを演じた山田スミ子。
劇の中で、斬られの仙太の一部を演じたりする、あの戦前の女優。
ここ7年間、川崎市アートセンター アルテリオ劇場での
お芝居が続いていますね。
老若男女の地域住民からなる劇団
「しんゆりシアター 劇団わが町」に、6、7年前から夫婦で参加。
今年の第1弾は、これです。

☆☆☆

「みずゞ凛々」
童謡詩人金子みすゞは、明治36年、山口県仙崎(長門市)に生まれ、
昭和5年、満26歳でみずから命を絶った。みすゞはなぜ死を選んだのか?
どんな生活がみすゞの詩の背景にあったのか?(チラシから抜粋)

日時:2019年2月9日(土) 14:00 18:00
       2019年2月10日(日) 13:00 17:00
       2019年2月11日(祝・月) 13:00
場所:川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
   (小田急線新百合ヶ丘駅 北口徒歩3分)
料金:一般2,500円 小・中学生1,000円 全席指定
原作:矢崎節夫『童謡詩人 金子みすゞの生涯』
脚本・演出:ふじた あさや
音楽:吉岡しげ美 美術:池田ともゆき 照明:坂本義美 音響:山北史朗
出演:11歳から78歳までの44名の団員と
    company ma から客演の原田亮、森山蓉子
   ※演出補の大谷賢治郎も同じ「カンパニー間」から

☆☆☆

じつは、金子みすゞと山田スミ子には「山口県」という
キーワードがあります。
山口県出身のスミ子は、山口県が舞台のこのお芝居で、
山口の方言に深くかかわり、言葉を山口での言い方に直したり、
ほかの出演者たちに山口のアクセント、イントネーションを説明したりを
演出家からの依頼でおこなっているとのことでした。

芝居のチラシに添えられた手紙には、さらに
「山口で出会った誠浩とスミ子が晩年になって、
金子みすゞのことを演ずる奇縁も感じています」とあります。

NHKのアナウンサーだった誠浩さんが、最初に
山口の局に配属され、そのとき、妻となる人スミ子に
初めて出会ったのですって。

☆☆☆

OUT老の阿部Pこと阿部義とシマカワが
「朗読赤十字奉仕団」として月に1度通っている
都内の特別養護老人ホームで、12月に金子みすゞの
詩を読みました。

3人か4人の団員が民話やエッセイ、小説を朗読して
合間に入居者の人と歌を3、4曲歌う「朗読会」です。
「兄さまは掛取り、母さまはお飾り、わたしはお歳暮・・・」で
始まる「大晦日と元旦」というみすゞの詩を、入居者のみなさんと
「群読」した12月朗読会でした。
あ、その日は、珍しく阿部Pは、別の施設に行っていたかな?

さっきの方言の話とことかわり、詩は大正時代、昭和初期に
「童話」「金の星」「婦人倶楽部」「婦人画報」ほかに投稿・掲載
されていただけに、方言で他の地方の人にわかりにくい
ということはあまり感じられませんでした。
(全部読んだわけじゃないけどね)

「だいだい」の花の香りが漂う場面が、ある詩の中に出てきますが、
「それが実は夏みかんのことです」という解説を読んだくらいかな。
橙は、ポンスに使うあれで、夏みかんは厚い皮をむいて
「すっぱ〜い」と言いながら食べる柑橘ですよね。
山口県の県花は「夏みかん」。

金子みすゞ関連のドラマや舞台を、過去に数回、
石井ふく子さんがプロデュースしていて、
今回スミ子担当の「金子ミチ」役は、その時々は、
高島礼子、中田喜子、藤田朋子(音楽朗読劇)などが
演じたそうです。
そうそう、誠浩さんが演じるのは、みすゞを応援する詩人・佐藤義美。
「犬のおまわりさん」ほか、童謡をたくさん残した大分県出身の詩人です。

☆☆☆

昨年の今頃、シマカワは1月12〜14日5回公演で
「壁」という芝居に出演しましたが、その稽古初盤、
標準語で書かれた台本を
「今日から自分の方言・佐賀弁でやって」と演出家に言われ、
苦心してやってみたところ、
翌日には「長崎弁に変えて」とさらに注文を受け、
目をシロクロさせていました。
佐賀と長崎って東京の人が聞いたら同じ「九州弁」なのかと思いきや、
「佐賀弁だと、主人公の長崎弁と明らかに違う方言とわかるから
長崎弁のほうにそろえて」ですと!

接続詞も語尾もいろいろ違うのよ〜〜〜
劇団わが町の団員さんたちの、2月本番までのお稽古の
大変さを思いやります。がんばれー。

とりとめもなく終わり。

あ、チラシの裏にこんな文言が大きな字で。
「幻の童謡詩人 
金子みすゞの26年
みすゞを殺したのは時代だ」

やっぱり見に行かないとわからないね!






posted by OUT老 at 13:43| Comment(0) | 日々のもろもろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月17日

田中裕子の「お栄」を思い出した「葛飾応為」

OUT老の次の公演案内はまだです。
でも、OUT老の役者連が出演する
ドラマリーディング公演について
OUT老宣伝係を自称するシマカワがおしらせ。

第1回写楽座ドラマリーディング
平成19年度文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞作品
「葛飾応為 画狂人の娘」

日時:2019年1月20日(日)14:00と18:00
    2019年1月21日(月) 14:00
    2019年1月22日(火) 14:00
    2019年1月23日(水) 14:00
場所:GEKI地下liberty 下北沢駅南西口から徒歩3分
料金:2,500円
作・演出:多賀谷 忠生
出演:瀧本 忠 中島悦代 樋口 美恵子 山崎 惠 
    田口 綾 内堀 茜  䑓 月子 長岡立子
    石井 麻衣子 早坂恵美 室井 美由紀
    阿部義
制作:芝居仲間 写楽座

OUT老ブログのトップページ4人の女優の右端が
今回のドラマリーディングで葛飾北斎(鉄蔵)を、
OUT老フェイスブックの4人の女優、右から2番目が
今回は渓斎英泉(善次郎)を演じます。
OUT老の第1回公演「楽屋」のプロデュース担当だった
阿部義は、高井鴻山役。

チラシには、
「10年間、誰も上演できなかった本作を
作者自身の手による本邦初公演!
しかも男女逆転のキャスティング!」と
びっくりマークつきのキャッチが。

葛飾北斎といえば、先週12月13日、
山梨県立博物館所収の「富嶽三十六景」が
最新のデジタル技術で、今まで見ることのできなかった
花びらや波しぶきの細かい凹凸表現が再現された
というニュースを聞いたばかり。

でも、題名から言うと、北斎は主人公ではないのかしらん。
その娘のお栄、葛飾応為、が主人公なんですかね。
阿部Pのナレーターだけは、男女逆転でなく
男が男を演じる高井鴻山。

高井鴻山は、幕末から明治時代を生きぬいた
小布施の豪農で画家、書家、思想家。
この人が倒幕派の重要人物のひとりではないかと
疑った幕府が、葛飾北斎をスパイとして高井のそばに
送り込んだという説もあるそうですが、
このドラマリーディングには関係ないかも。

詳細は見ての(聞いての?)お楽しみですね。
小さい劇場なので、予約はお早めに。
リバティエンターテイメント事業部が
申込み、問合せの窓口です。

私は「お栄」と聞いただけで、新藤兼人監督の
1981年の映画「北斎漫画」を思い出しました。
お栄(応為)は田中裕子、鉄蔵(北斎)は緒方拳
でしたっけ? すごいポスターが目に浮かぶ。
タコと女体の組んず解れつ・・・。


posted by OUT老 at 15:47| Comment(0) | 日々のもろもろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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