2020年08月13日

こまつ座の意気込みに打たれます

OUT老の公演案内はまだできませんが、
ブログが錆びないように日記で更新。
自称宣伝担当シマカワです。

2020年7月はナマの芝居を4本観劇。
そのうち前回日記では新国立劇場
「願いがかなうぐつぐつカクテル」を記しました。

今日の日記は、7月7日13:00開演、
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAの
こまつ座 第133回公演「人間合格」です。

作:井上ひさし
演出:鵜山仁
料金:8,800円
出演:青柳翔 塚原大助 伊達暁 益城孝次郎
   北川理恵 栗田桃子
音楽:宇野誠一郎 美術:石井強司 照明:服部基
音響:秦大介 振付:謝珠栄 衣裳:中村洋一
ヘアメイク:佐藤裕子 歌唱指導:満田恵子
宣伝美術:安野光雅 演出助手:西本由香 
舞台監督:宮崎康成 制作統括:井上麻矢

早くから前売券を買っていたけど行けなくなった人から
ある人に前売券がわたり、その人も行けないので、
「あなた興味があればいかが?」…と得たチケットでした。
6月21日のこと。

日々様子の変わる新型コロナの情勢に、
その最初に購入した人もひょっとして当日は
行ける気持ちになるかもしれない、勿体ない
と思ったり、
代りに行くからには、七夕まで自分は健康を保たなきゃ
と思ったり。

いつもどおり、出がけに検温。
左35.7℃、右35.8℃、会場入口でもオデコ検温されました。
座席は5列8番。同列6、7番が空席、9番に女性客。

入ったときは気づかなかったけれど、休憩時に
「元のチケット持ち主が2名で購入したものかな」と
思って、次の幕では7番に移動しました。
新型コロナ対策のためにも、本当は勝手に席を移動など
もってのほかですが、周囲の「一つ置き着席」の様子から
判断して移動。
新たに遅れてやってくる7番客もいなかったからいいかな? 
こまつ座さん許してね。

☆☆☆

我が家に集英社新書ヴィジュアル版
『直筆で読む「人間失格」』という書籍がありますが、
その最初のページにある原稿用紙の写真には、
「人間失格」のタイトルと作家名、「はしがき」の見出し、
そして「私は、その男の写真を三葉、見たことがある。」
の文字が並んでいます。
芝居は、その原稿用紙写真が大きく引き伸ばされて、
舞台天から吊るされている…という始まりでした。

あ、いや、それは始まりじゃなくて、始まる前から
お客が着席するときから見えている状態だったか。
始まりでは、それが6枚の写真吊りに変わり、
太宰の幼いときの写真、学生時代、心中前その他の写真が見える。
(だから、最初の原稿用紙も「三葉」でなく「六葉」と
なっていた可能性もあり…)
半分は実際の太宰の写真で、残り三葉は芝居の出演者が
役として映っている写真。

一幕も二幕も面白かった!
最初、「面白いのかなこの芝居」と座っていたけど
すぐに引き込まれ、休憩中も二幕が待ち遠しかったことよ。

東京の大学に入って、初めて下宿屋に現れるシーン、
タワシ売りする共産主義活動家らのアジト、
病院に入院中、共産主義活動家の友人が逃げてくるシーン、
仙台の小さな旅館の台所、
青森の劇場の楽屋、
最後の屋台で酔いつぶれている背中の太宰治
などなど、もっと場面はあるのですが、
暗転中の舞台の転換がすばらしく、素早く確実に
さっきまでとは全く違う世界を見せてくれることに感激。

久しぶりの観劇で、いろいろなところに感激しますが、
この舞台転換作業に集中するスタッフ素敵!と思い、
さっきまでとガラリと違う衣裳、ヘアメイク、立ち方、
声の出し方になって出てくる女優たちにも歓声を
送りたくなりました。

久しぶりの観劇といえば、自分の視界に入るだけでも
一幕では2か所にウトウトするお客さんが見えた。
男女各1名、どちらも70代くらい。これもなんだか幸せ。

見たいと強く思って買ったチケットでも、
あの暗い空間にいて、いい声を聴いていると
眠りに引き込まれることもあるもの。
居眠りを見て、「演劇の日常が戻ってくる!」と
興奮、…というわけでもないけど、ちょっと幸福でした。

芝居の最後には、最初の原稿用紙写真が降りてきて、
いつのまにか「失格」が「合格」に書き換え赤字。

2008年に岡本健一が津島を、辻萬長がじいやを
演じたときと舞台構成は同じだそうです。
津島役は過去に風間杜夫、渡辺いっけいなど。
今回6度目の上演だそう。
私は初めてで、本当に行ってよかった。
チケットを譲ってくれた方に感謝!

☆☆☆

じつは、この観劇で失敗したことがあります。
休憩中、ロビーに出たとき、「お客様BOX」なるものを
見たのに、それを「こまつ座ファンクラブみたいな会かな」と
素通りしてしまった。
帰宅後、カバンから「人間合格ご来場のお客様へ」という
A4判の紙。下3分の1が、「ご来場者カード」で、
個人情報を書き込み、既視スルーしたあのBOXへ入れる
仕組みだったようです。気づかず失礼しました。

内容は、名前、電話番号、公演日時と座席番号。
もしも新型コロナウイルス関連で連絡が必要になったら
このカードが役に立つというものだったのですね。

そこには「咳エチケットを必ずお守りください」のほか、
「お控えください」の行為として次のようなものが記載。
・ロビーでの食事と会話
・上演中の会話
・上演中に自席で水や茶を飲むこと
・通路とロビーにおいて他の客との間隔を詰めること

2020年の「人間合格」は、その後も、8月1日仙台、
8月8日兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、
8月18日名古屋御園座
で公演です。

東京千秋楽のこまつ座井上麻矢さんブログで、
千秋楽といえども打上げなしで、仙台公演での再会を
約束して別れるというようなことが記されていました。

細かく隅々まで、あらゆる角度から感染防止を考えて
実施されている公演ですね。
それでも、お客の側が「今日は体調が悪い」という際は
行かないというのも大事です。

御園座のホームぺージでは、
「新型コロナ感染拡大予防への劇場の取り組みとお客様へのお願い」
が掲げられ、「自主的回避によるチケットの払い戻しについて」
という2020年7月31日付の記事が掲載されています。
(今日、見たところ)

がんばれ、こまつ座!
祈・御園座公演成功 ♡♡♡







posted by OUT老 at 12:26| Comment(0) | 日々のもろもろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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